京の伝統とともに
京の伝統とともに
館内全体、歴史ある京町家さながらに木をふんだんに用いいている「ホテル杉長」。現代と伝統の融合する和モダンな空間は、すべてのお客様へ寛ぎをお約束いたします。細部にわたる職人技にもぜひご注目ください。
ロビー正面には豪華絢爛たる西陣織の几帳。能装束を仕立てる織元が織り上げた気品高き逸品です。平安時代より間仕切りとして使われてきた几帳は、宮中文化の優美さを今に伝えています。
廊下腰板には西陣織が帯状に張り巡らされて、大変優雅。各階ごとに春夏秋冬をイメージしておりますので、ぜひ館内を歩いてみてください。至近距離で愛でるのはもちろん直接触れていただくこともできます。
座布団の生地は平安時代に公家社会で使われた有職文様。ロビーの几帳を織り上げた織元が独自開発した糸を用いて、角度や光の加減で色目を変える玉虫色に仕立てました。座布団1枚にも1000年の重なりがあります。
※ 下の写真は、同じ座布団を、角度を変えて撮影したものです。
ロビーの壁面と天井を飾るのは繊細な美しさをたたえる組子細工。釘一本使わず、職人がひとつひとつ木を組んで作る伝統工芸です。
巧みな技で菱、亀甲、麻の葉模様などの吉祥文様を組み合わせ、組子の間からロビーにやさしく注ぐ光にもお客様のよき旅への願いを込めました。
麻の葉模様には、早く、真っ直ぐに成長して行く麻のように、子供の健やかな成長への願いが込められています。
お部屋に飾られている唐紙は、和紙に木版手摺によって文様を写し取る美しい装飾紙。平安時代には字を書く料紙、鎌倉時代以降は室内装飾にも用いられてきました。いにしえの伝統工芸品を、光によって陰影を作る波状のパネルとして、現代の美意識を表現しています。
各フロアごとに異なる柄をお楽しみいただけます。